薪ボイラーのメンテナンス(温度計の交換)
「新たな一歩、温もりの進化!農家民宿の薪ボイラーに新しい温度計を導入しました。長年愛されてきた暖房システムが、より精密で効率的な運転に生まれ変わりました。ネット上には温度計の交換する手順が見当たらなかったので、次に作業する方のために投稿しておきます。新しい温度計の導入により、より快適な空間と燃料の効率的な利用が可能になりました。
- エーテーオー株式会社製 ウッドボイラー®Nシリーズ、S-220NSB
- 準備するもの
- 作業1 貯水タンクの排水準備
- 貯水タンク上蓋の固定
- 給水バルブの閉管
- 作業2 貯水タンクの排水
- 排水口の位置と周辺の確認
- 排水と排水口の閉管
- 作業3 温度計の交換
- 古い温度計の取り外し
- 新しい温度計のシールテープ巻きつけと取り付け
- 吸水口の開管・給水
エーテーオー株式会社製 ウッドボイラー®Nシリーズ、S-220NSB
一般家庭・小規模事業所用の給湯・床暖房兼用ボイラー。ウッドボイラーシリーズで最も普及している機種の高効率(Sシリーズ)タイプです。外装もオールステンレス採用で熱効率70%を達成しました。5人くらいのご家庭の給湯や床暖房の割合が多い方などにはお薦め機種です。
Life3091 では床暖房、お風呂のシャワー、炊事場の給湯はこのボイラーを使っています。
準備するもの
- 木の板4枚(20cm✖️30cm)できるだけ同じ大きさ 貯水タンクの上蓋を固定するのに使います。
- 洗面器かバケツ 貯水タンクを排水する時に使います。
- 今回はゴミ捨て場にあった雨樋を使用しました。
- モンキーレンチ 水道工事で使用できるもの
- シールテープ 新しい温度計を固定するときに使います。
- 友達2名ほど(重要)
作業1 貯水タンクの排水準備
貯水タンク上蓋の固定
貯水タンクの中にはほぼ満タンに水が溜まっています。当然温度計の位置よりも水面は高いため、温度計を交換する前に温度計の位置よりも水面が下になるまで排水しなくてはなりません。貯水タンクの上蓋は煙突が通っているため、水平に持ち上げた状態を保つ必要があります。準備物1の木の板を4隅に噛ませると簡単に固定できました。
給水バルブの閉管
貯水タンクの中にはグレープフルーツ大の玉浮が浮かんでいます。この玉浮が水量を調節しています。排水して水面が下がると自動で水道水が流入されるため、給水バルブを閉めます。
給水バルブは本体向かって右側に設置されているとお思います。
作業2 貯水タンクの排水
排水口の確認
排水口は本体裏側の最下部にあります。バルブを緩めるだけで排水できますが、周りは水浸しになります。かなりの量の水を捨てますので、水を捨てる場所と捨てる道具を準備しておきましょう。
今回はゴミ捨て場にあった屋根の雨樋を活用して排水してみました。
土もかなり削れてしまいましたが、効率よく排水はできました。排水が終わったら、排水バルブをしっかり閉めておきましょう。
作業3 温度計の交換
古い温度計の取り外し
温度計は六角ナットをモンキーレンチで回すと簡単に外れます。このとき温度計より下まで水面が下がっているか確認してください。約10年使ってきたボイラーの温度計はカルキなどが付着してこのとおり。定期的な交換の必要性を感じました。
新しい温度計のシールテープ巻きつけと取り付け
新しい温度計を取り付ける前に必ずやっておく作業があります。それはシールテープの巻きつけです。これをやっておかないと必ず水は漏れます。シールテープの巻きつけを説明するとかなり長くなりますので、こちらのサイトを参考にしてください。ホームセンターなどでも安く購入できますので、手を抜かずに必ず処置を施してください。
シールテープを巻いた温度計はモンキーレンチで時計回りに回して取り付けてください。
吸水口の開管・給水
給水バルブをあけて貯水タンクを満水にします。
貯水タンクの水中に見えてくる螺旋状のチューブの中を水、不凍液が通過するときに水はお湯に変わり、温められた不凍液は床を温めて床暖房になります。
以上がウッドボイラーの温度計の交換の流れです。今回温度計を交換してみて感じたことは、やはり定期的なメンテナンスは必要だということです。そして意外と業者に頼まなくても、ネット上に有益な情報がたくさんあるので、なんとか自分でできることもよくわかりました。
今回の投稿が少しでもウッドボイラーを使っておられる方のお役に立てれば幸いです。