体験格差が広がるいま!自然の中での体験を大切にしています。

 Life3091は岡山県笠岡市の里山にあるリノベーションした築百年を超える古民家を中心に開いたフィールド全体を指します。

そこで「自然農」「パーマカルチャーデザイン」「農家民宿」に取り組んでいます。


小学生の習い事など学校外の体験が世帯所得によって格差が生じているとのニュースが話題になっています。幼児期の体験はとても大切ですが、本当に大切な体験とはなんでしょう? それはやはり「自然」の中での体験ではないでしょうか? たきぎを拾って火をつける。ナイフを使って木を削る。そんな当たり前のスキルが当たり前でなくなりつつあるこれからにLife3091は警鐘を鳴らしています。 

「自然人」は自分がすべてです。それは絶対的な整数であって、一人が「1」つまり100%です。 ルソー「エミール」より  

Life3091ビジネスモデル

自然農

自然農作物
グリーンピースの仲間ツタンカーメンが鈴なり

 「自然農」はわかりやすく言うと、「タネ」以外のものはいっさい畑や田んぼに持ち込まない農法です。ですから、農薬はもちろん、化学肥料、除草剤はいっさい使用しません。土中のバクテリアや生き物たちの力を借りて農作物を作ります。安心・安全な農作物を作ることができます。

耕作放棄地を耕せ

昨年まで耕作放棄地だった農地お借りして畑にしました。土質は酸性が強いけど、今年一年かけて土壌が良くなってきました。落花生も抱えきれないくらいたくさん収穫できました。

 

 

実ほど 頭を垂れる 稲穂かな

米作りには耕さない田んぼ「不耕起栽培」を取り入れ、固い大地にしっかりと根を張った、力強いお米を生産しています。もちろん農薬、化学肥料、除草剤は栽培期間中はいっさい使用していません。 

やっぱりお母さんの背中の上が一番!

Life3091では自然養鶏で鶏を飼育しています。餌は米糠に野菜屑、屑米などを配合して発酵させたものを与えています。平飼いで育てるため、安全飼料以外にも雑草、昆虫、ミミズなど、いろいろなものを食べている鶏の卵は安心・安全ですよ。

無農薬・無肥料・無除草剤のお米、そしてうみたて、安心安全な卵で、卵かけご飯をぜひ召し上がってみてください。

パーマカルチャー

パーマカルチャー空間
曲線を取り入れて雑草を排除しない畑のデザイン

 私たちは2014年12月に笠岡市吉田3091にある明治時代に建てられた農家の家をリノベーションした家に移り住み始めました。当時は薪の知識も全く無いのに、デザインした家は、五右衛門風呂、薪ボイラー、薪ストーブといった薪がなければ何もできない環境に家族4人でスタートしました。

 あれから8年、一軒の古民家しかなかったフィールドは、気がつけばパーマカルチャーな環境へと移り変わっていきました。もちろん「パーマカルチャー」を意識してデザインした訳ではありません。ただ自然に寄り添った生活空間をデザインした結果、そこはパーマカルチャーな空間になっていました。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた造語です。永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を意味します。

パーマカルチャーが生まれた目的と背景

パーマカルチャーは、1970年代、オーストラリアの教師をしていたビル・モリソンとデイヴィッド・ホルムグレンが提唱したのが始まりました。
彼はパーマカルチャーの目的を「地球上を森で覆い尽くすこと」と語っています。森が与えてくれるものを食べ、多様な生物とともに生きていくことが、パーマカルチャーが目指す世界観だと言えます。
社会システムの持続可能性を考えるパーマカルチャーは、範囲が多岐にわたります。そこで3つの倫理が提唱され、デザインや実践の基準とされています。

3つの倫理

地球への配慮(Care of the earth)
人は地球の存在なしに繁栄できないということを理解し、地球環境に配慮する。

人々への配慮(Care of the people)
人が生きていくため、必要な資源を供給していく。

余剰物の共有(Fare share)
他者から奪うことなく、わかち合い与え合う。

12の原則

1. 観察と相互作用
2. エネルギーの獲得と貯蓄
3. 収穫
4. 自律とフィードバックの活用
5. 再生可能な資源やサービスの活用と尊重
6. ごみと無駄を出さない
7. 全体からディテールのデザイン
8. 分離より統合
9. ゆっくり小さな解決を目指す
10. 多様性の活用と尊重
11. 接点の活用と辺境の尊重
12. 変化に対して創造的な活用と対応

自然のあるべき姿をそのままに

シジュウカラの子育て
バードウィークになると毎日、ヒナたちのために餌を運びます。

 Life3091では除草剤を始め、化成肥料、化学性農薬を一切使用しません。除草の大半は3頭のヤギが担当します。だからLife3091の敷地内にはたくさんの小鳥や昆虫などの小動物が生活を共にしています。
 毎年、バードウィークの頃になると、シジュウカラが子育てを始めます。巣箱作りやバードコールのWSも行っています。

耕作放棄地を里山に戻す

耕作放棄地を開拓したヤギ牧場
一面セイタカアワダチソウだった耕作放棄地を開拓して作ったヤギ牧場

 高齢化が進む中山間地では耕作放棄地が増え、野生動物たちとの境界線も私たちの生活エリアに入ってきました。
 Life3091ではこういった耕作放棄地を行政手続きを通してお借りして、かつての里山に戻す活動を始めています。
 
 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。「農家民宿」は「農家民宿3091」のページをご覧ください。

是非一度、Life3091に足をお運びくださいませ☆ m(_ _)m