日本人とお餅

玄米丸餅画像

お餅ってなに?

農業を本業として取り組み始めて3年が経ちます。これまで、育てた餅米を活かし、お餅を量産して販売することで収益を得てきました。そして、3年目の12月、今年作ったお餅が順調に売れ、完売間近となった時、私は改めて自分自身に問いかけました。「なぜ私はお餅を作っているのか?」「お餅とは一体何なのか?」お客様が私たちのお餅を喜んで購入してくださるたびに、その問いに対する答えを求める気持ちが強まりました。これは、新たな可能性を探るチャンスだと感じています。これからもお客様に愛される商品を届けるために、深く考え、挑戦し続けていきたいと思います。

日本人とお餅の関係

日本で餅が食べられるようになったのは、稲作が伝来した時期と同時期とされています。餅は東南アジアから伝わったとする説もありますが、臼と杵を使ってもち米をつく「杵つき餅」の製法は、他の国にはない日本独自のものです。平安時代には、餅は貴族や天皇の間で年中行事を祝う特別な食べ物として親しまれていました。そして、江戸時代中期になると、餅は一般の人々の日常にも浸透し、多くの人々に愛される日本の伝統食となりました。このように、餅は長い歴史の中で日本の食文化の一部として深く根付いてきたのです。

鏡餅は神様へのお供え物

古くから、日本では米や稲がとても大切にされてきました。その象徴として、お正月に各家庭で飾られる鏡餅があります。鏡餅は、神様への大切なお供え物として生まれたもので、平安時代には既にその形があったとされています。鏡餅には神霊が宿るとされており、その神様の祝福を受けるために、家族みんなでお供えした餅を分け合い、食べる習慣が広まりました。こうして、鏡餅は日本の伝統と信仰を象徴する大切な存在として受け継がれてきたのです。

昔から、米や稲は大切な物として扱われてきました。

餅に込められた意味

鏡餅やお供えに使う餅のほとんどは、丸い形をしています。
この丸い形には、様々な意味があります。
三種の神器の一つである鏡の形、人の心臓を模した形、人間関係の円満などが主な理由とされています。
還暦や米寿などのお祝いで使われる餅は、長持ちするという言葉にかけて、長寿を祈願するために飾られています。

現代では、行事とは関係なく餅が食べられていますが、昔の日本では特別な日にしか食べることができない食べ物でした。
日本の伝統行事は一つ一つに意味がありますので、その意味を理解した上で行事に参加すると、昔の日本人の気持ちが分かってくると思います。

私たちの作るお餅

私たちは古代米である緑米を無肥料無農薬不耕起栽培で育てています。11月中旬、他の田んぼの稲刈りが終わった頃に私たちの稲刈りは始まります。刈り取った稲をハザ掛けで天日に干します。そして精米した玄米を蒜山高原の麓にある「蒜山もちもち村」さんで玄米丸餅に加工・真空パックしていただきます。

実ほどに頭を垂れる稲穂かな
玄米丸餅真空パック

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