農家民宿3091の始まり
2022年4月、3名の大学生からLife3091で2泊3日の合宿をしたいという連絡をいただきました。コロナ禍で大学生らしい活動が何もできなかった彼女たちは、大学1年生を終える前に何かに取り組んでおきたい、そんな思いからの依頼でした。コロナ禍でなければフィリピン共和国でスタディツアーに参加するはずだった彼女たちは、大学ではフェアトレードを推進する活動をしています。そんな彼女たちがLife3091で取り組んだアクティビティを紹介します。
竹の器とお箸を作る
まずは彼女たちが滞在中に使う器とお箸を竹で作りました。日常ナイフを使うことのない彼女たちの最初の挑戦です。

まずは山に入り竹を切り出します。できるだけ真っ直ぐな竹を選び、途中虫に食われていないか色を見て確かめます。

次に切り出した竹を同じ長さに切っていきます。竹を真っ直ぐ垂直に切るのは意外と難しいですね。

鉈(なた)を使って竹を割ります。「パカッ」と割れるととても気持ちいいですね。

切り出しナイフ「肥後守(ひごのかみ)」を使って生まれて初めてお箸を作りました。一度ハマるとなかなかやめられません。
椎茸の菌を植え付ける

椎茸の菌を植え付ける作業を体験しました。電動ドリルを使うのは初めてで、最初は怖かったけど、慣れてくるとドリルで穴を開ける人、菌を植え付ける人、木を運ぶ人に役割分担を決めて、とても効率よく植菌作業を終えることができました。

初めてのお風呂炊き

Life3091のお風呂は五右衛門風呂です。その日に入るお風呂は自分で焚かなくてはなりません。彼女たちも3人で協力してその日に入るお風呂を焚きました。
どうすれば効率よく炎が燃えるのか、頭では解っていても、実際は思うように炎をコントロールすることはできません。
この日までに培った知識が知恵に変わる貴重な体験になったようです。
自然の中での焚き火体験

五右衛門風呂を焚いて炎と仲良しになったら、今度は焚き火体験に挑戦です。都会では庭先で焚き火ができなくなってしまった昨今、今の若者たちは炎を操るスキルを身につけることなく大人になっています。
焚き火サークルに薪をティピーに組んで、焚き火を作ります。どんどん大きくなる炎を見ながら火の楽しさに引き込まれていきます。

日が西の山に沈み周りが暗くなると、焚き火の炎のさらに強い光を放ちます。四月上旬の夜はまだ寒いけれど、焚き火の周りは別世界。
焚き火の眩しい炎を見ながら、3人三様の思いを巡らせていました。